2005/02/08
自民党は七日、党本部で十日に予定していた党文教制度調査会義務教育基本問題特別委員会(委員長・河村建夫前文部科学相)での長野県、田中知事の講演を中止すると決めた。
知事と対立する自民党長野県連の村井仁会長(衆院比例北陸信越)らが講演の計画に不快感を示し、党文教制度調査会や党文部科学部会側に働き掛けたためとみられる。知事は「気にくわないやつの話は聞くな、というのは問答無用の暴挙だ。(党県連は)他者の意見に謙虚に耳を傾けろと、私に忠告してくれていたのではないか」と反論している。
同特別委は、国・地方税財政の「三位一体改革」による義務教育費国庫負担金制度の存廃をめぐり、一月以降、賛否双方の立場の講演を開催。その一環で、制度維持を主張する田中知事の話も聞く予定だった。
村井氏は「(同調査会の)保利耕輔会長らに再考いただけないかと話した。党が適切に判断したと思う」と話している。
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