2005/08/10
<大国、インドが核を持っている以上、パキスタンが持たなければ、パキスタンの独立はない。パキスタン政府が核の管理に万全を期すと言っている事は安心材料だ。今後、広島、長崎の日を経て、核のない世界の実現の為には、まずアメリカが核の完全放棄を真っ先に実現することを要求する。米国は核がなくとも、自国を守るのに充分すぎるほどの通常兵器を持っているからだ。だから、まず第一に米国が核兵器を全廃することが世界から核を無くす打一歩になり、その後、国連に特別委員会を設置し、世界中の核の廃棄に進むべきだ。それまでは、パキスタン、イランの核保有は是としなければなるまい。特に、米国、ロシア等、核保有国は、他の国の核保有に関し、何ら発言権を認めない。>
パキスタンのアジズ首相、核開発技術について管理システムの確立を強調
来日しているパキスタンのアジズ首相は、9日に都内で講演し、かつて北朝鮮などへ流出したとされる核開発技術について、管理システムの確立を強調し、核保有の正当性を主張した。
アジズ首相は「現在では、われわれは核不拡散に責任を持てるし、強い指揮権と管理システムを構築している」、「ご存じの通り、かつてわれわれの核の管理は、不十分といわれても仕方のない出来事があった」と述べた。
一方で、現在は軍が技術面で、ムシャラフ大統領を補佐する形で、管理が徹底されていると強調した。
先の6カ国協議でも問題となった、北朝鮮のウラン濃縮技術については、パキスタンで自宅軟禁されている科学者、カーン博士による「闇市場」から流出したとみられている。
またアジズ氏は、広島・長崎の原爆の悲劇に言及する一方、インドの核開発を理由に核保有を正当化する姿勢をあらためて示した。
[10日0時32分更新]