2005/10/03 |
収入低いと不健康感増大 中高年、ストレスが原因か
中高年で自分が不健康と感じている人の割合は、高収入層より低収入層で高く、中でも都市部の男性では2倍以上の差があるとの調査結果を、群馬産業保健推進センターや群馬大学医学部のグループが3日までにまとめ、日本疫学会誌に発表した。
農村部では収入による差はなく、同センターの鈴木庄亮(すずき・しょうすけ)所長は「都市部では年収が低い人の労働条件は悪く精神的なストレスも多いためだろう」と分析。
同グループの別の研究では、不健康感が強い人はその後の死亡率が5―6倍高いことが分かっており「低所得者が安定した職業に就けるよう、行政や地域で支援することが国民全体の健康増進につながる」としている。
2000年に群馬県内の40―70代の男女計9600人余りを調査。健康状態が「まあまあ」「悪い」と答えた「不健康感ありの人」(46%)と、収入や生活習慣との関係を解析した。
(共同通信)