2007/12/09
くしくも12月8日は、太平洋戦争の始まった日であり、同時にジョンレノンの殺された日でもある。
両者の共通点は、アメリカ合衆国政府が、己の利益のために、邪魔者を抹殺せんとしたという点である。
まず、米国の太平洋戦争の利益は、第一に日米戦争が起こったことによって、ヨーロッパに於ける独-英戦争に参加する口実ができたことだ。
第二に、この戦争の行方は既に決まっており、この戦争が起きることによって、米国の日本統治と日本の実質的植民地化が約束されており、また、うまくすれば中国を蒋介石を利用して、己の利益獲得の場所として利用できるようになると言う算段だ。
また、ジョンレノンの存在は、米国政府にとって、目の上のたんこぶであり、ジョンを殺せば、米国政府の対外強行路線への反対論の弱体化につながり、非常に有益なことであった。
こうして考えると、12月8日に起こった二つの出来事は、共に米国政府に大きな利益を提供するという点で共通しており、非常に興味深い。
ある出来事が起こった場合、それが最終的に誰の得になるかを考えると、それを仕組んだのが誰であるか、比較的容易に推定できるものだ。