2005/09/02
<確かにジュリアもDNAの大部分は有効な働きをしていないと学校で教わった。終戦後の墨塗り教科書のごとく、昨日まで真理とされ、大学の教科書に載っている事実がくつがえされた。放送大学や、教養図書でも、テレビでも真理として伝えられていた常識だった。まさに生命体、恐るべし、の感あり。このことは研究対象が膨大になることをも意味し、また、神の領域への畏怖の念を再確認する結果になった。>
■DNA配列の7割に役割 理研、遺伝の常識覆す
生物が生命活動を営むための設計図となるDNA(デオキシリボ核酸)で、ほとんどの領域は情報を持たない無意味な塩基の羅列だとした従来の常識を覆し、実際は全体の70%以上が何らかの役に立っていることを、日本の理化学研究所を中心とする国際チームがマウスで突き止めた。2日付の米科学誌サイエンスに発表した。
マウスだけでなく人間でも同様とみられ、研究が進めば、病気の原因解明や新薬開発につながる可能性がある。
これまで「意味がある」と考えられていたのは、ゲノム(全遺伝情報)を構成するDNAのうち、「転写」と呼ばれる仕組みでRNA(リボ核酸)が作られ、さらにこのRNAからタンパク質が合成される領域だけだった。この領域が「遺伝子」で、全体の数%しか存在しないとされている。
【URL】http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/4047040061/i/