宇宙最大の爆発現象を撮影…米観測衛星・チャンドラ 2005/01/06
<宇宙って、いったい何者なんですか?>
【ワシントン=笹沢教一】米航空宇宙局(NASA)と米ハーバード大は5日、X線観測衛星チャンドラが撮影した超大質量ブラックホールの活動による宇宙最大の爆発現象の画像を公開した。
画像は、地球から約26億光年の場所にある銀河団の姿をコンピューター処理したもの。ブラックホールからの「ジェット」と呼ばれる高温ガス(プラズマ)の爆発的な噴射で銀河団の物質が吹き飛ばされ、画像の上下に巨大な空洞ができている様子が確認できる。空洞の幅は約65万光年もあり、1億年以上も噴射が続いていると推定されている。
この規模の噴射を続けるためにはブラックホールに大量の物質の供給が必要で、計算上は、ブラックホールがすでに太陽の3億個分を飲み込んだことになるという。
(読売新聞) - 1月6日11時39分更新