2005/08/05 |
<皮肉なもので、先日、ジュリアは暇と堕落にまかせて、某テレビ局のドキュメンタリー番組を見ていた。そこでは母親に捨てられた子供たちと父親が、みんなで協力して生きていく、という内容のドキュメンタリーだった。そして、母親に見捨てられた長女は確か16歳、その少女は妊娠したが、父親(相手の男性)はいなかった。しかし、ファミリーの理解と協力と、16歳の彼女自身の赤ちゃんを産みたい、という意思で無事に出産し、子供がこんなにかわいいとは知らなかった、と言い、子供を愛し、立派に育てている。これは、ドラマではなく、日本のどこかで今も住んでいる、一つの実在する家族の肖像である。ジュリアはとても感銘し、父親とは何か、結婚とはなにか、人生とはなにか、子供とはなにか、そして16歳の母親のたくましさと、力強さから大きな勇気をもらった。
それなのに一方では、この様な自分の子供を殺してしまう少女がいる。その違いはどこから来るのだろうか?
1.人格の違い。一方は産みたいと願い、一方は望まなかった。
2.周囲の家族の違い。認める環境と、そうでない環境。
3.社会の環境整備の遅れ
これらが主として考えられる。
<<ジュリアからの提案>> 女子は中学生、高校生から母親になる権利があることを日本国民全体が認め、奇異な目や、冷たい態度を取らないこと!国は女子中学生、高校生の子育て支援プロジェクトを早急に策定し、国民の間に啓蒙、啓発し、命の大切さ、妊娠と新しい生命の価値について説き、もしも中学生、高校生が妊娠しても、周囲は温かく出産と子育てを支援していく、知識と態度を醸造し、また、子育て期間は学校を不利にならないよう、休学出来る措置を講じる必要がある。煎じ詰めれば、中学生、高校生に母親としての権利を認めるということだ!
ホモサピエンスは、いくら文明が高度化しても、その身体特性までは変えられないのだ。身体特性は、1000年前も、2000年前も、そして今もさして変わりがない、という事実を踏まえて、妊娠、出産、性教育を、誰の為でもなく、幼い母親とその子供の為に施すべきなのだ。ホモサピエンスの雌は、10歳程度で初潮を迎え、出産可能になる。そして、13歳~25歳位に、出産適齢期を迎える。25歳を過ぎると、雌は交尾によっても受精、着床しにくくなる体質の変化がみられる。そしてその後、閉経を迎え、出産不可能になる。これがホモサピエンスの雌の本来持っている生殖活動のライフサイクルなのだ!!「・・・15で姉やは嫁に行き、お里の頼りも・・・・(赤とんぼ)」を引用するまでもなく、明治大正時代は15歳の結婚、出産は当たり前だったのだ!ホモサピエンスのライフサイクルにも合致する。ここで、もちろん中学生、高校生の妊娠、出産を奨励する訳ではないが、この様な悲しい事件が起こらないためにも、また、出生率をこれ以上下げないためにも、中学生、高校生が妊娠しても、安心して子供が生める、社会として、地域として、国としてのサポート体制だけはしっかり作って行かなければならないと考える。
その具体例は、繰り返しになるが、日本社会全体での中学生の妊娠を前提とした育児、休学、子育て支援策を早急につくり、妊娠する中学生がいるのは当たり前のことであり、「その出産は、本人の意思によってのみ、最終的に決断される」ことを法律で認め、擁護し、教育システムも、中学生の妊娠、出産、子育て休学を前提として再構築するということだ!! 幼い母親の負担を少しでも軽減してやるのは、地域社会、国としてせめてもの中学生母親への贈り物ではないでしょうか!!>
自宅トイレで出産、女児の死体遺棄…横浜の16歳逮捕
神奈川県警磯子署は5日、横浜市磯子区のアルバイト店員の少女(16)を死体遺棄の疑いで緊急逮捕した。
調べによると、少女は3日午後2時ごろ、死亡した女児をレジ袋に入れて自宅のガスメーターボックスに隠して遺棄した疑い。
少女は同日午前3時ごろ、自宅トイレで女児を出産したが、産声で家族に知られるのを恐れ、女児の口を手でふさいだという。4日夕、少女の母親(46)がレジ袋を見つけ、119番通報した。
少女は両親と妹との4人暮らしで、少女は調べに対し「親に知られたら怒られると思った」と供述しているという。少女は普段からゆったりした服を着ていたため、家族は妊娠に気付かなかったらしい。(読売新聞)
[ 2005年8月5日12時17分 ]