2005/08/09
<複雑な調査結果だ。造反には賛成。だが、小泉純一郎には続投希望。内閣支持率上昇。要するに、今回の選挙は自民党に支持が吸収されている格好だ。この調査の水準で推移すれば、小泉続投ということは確実だ。
今回は政権交代は、国民は誰も望んでいないようだが、それは、ちょうど長期政権の地方知事選挙のように、やはり現職が強い、ということだ。地方知事選で、現職に勝つのは容易ではない。今回の国政選挙もやはり、政権政党である、自民党が「現職の強み」をみせて圧勝の様相を呈している。
民主党の最大の弱点は、かつて一度も政権を担当したことがない、未熟な政党だということだ。だから、国民は経験のある自民党に頼る。どうなるか解らない民主党に政権を渡すには度胸がいることなのだ。そして、もし民主党が自民党並に経験と熟練のある、何ら不安のない政党になるには、政権の獲得が不可欠だ。しかし、国民は未熟で、一回も政権を取ったことのない民主党には、政権は、危なっかしくて渡せないのだ。未知の希望的観測より、良く解ったいつもの堕落した政治の方がより安心なのだ。だから、我々国民は、自民公明を支持するのだ。そして、支持した以上、この小泉純一郎政権がなす、多少の賄賂政治、金権政治などには目をつぶる義務を負う。岡田氏は引責辞任するだろうが、自民公明を選んだ国民こそが、最大の責任者であり、自民公明がどんな政治をしても、文句を言う権利はないのは当然のことだ。
ジュリアは個人的に岡田氏の生真面目さが好きだったが、彼はインテリ系で、国民には解り難かった。国民は解りやすい政治が好きなのだ。そして、彼の性格上、生真面目故に、メディアにもその人物像が取り上げられる機会もなく、ただ、去り行くのみか。ジュリア的には残念だが、これが国民の審判なら、仕方がないことだろう。>
■内閣支持率47・3%に上昇 共同通信世論調査
郵政民営化関連法案の参院否決と衆院解散を受け、共同通信社が8日夜から9日にかけて実施した全国緊急電話世論調査で、小泉内閣の支持率は47・3%に上り、7月調査の42・6%を4・7ポイント上回った。郵政民営化に対しては賛成が51・6%と反対の31・1%を超え、「分からない・無回答」は17・3%。法案の否決で衆院解散に踏み切った小泉純一郎首相の対応については「良かった」が54・4%、「悪かった」は35・0%にとどまり過半数が評価した。
郵政法案をめぐる自民党議員の造反については「大いに理解できる」「ある程度理解できる」を合わせて52・5%。「あまり理解できない」「全く理解できない」の計44・6%を上回った。
■政権取れなければ代表辞任 岡田氏、対決姿勢鮮明に
民主党の岡田克也代表は9日の記者会見で、9月11日投開票の衆院選について「何が何でも民主党政権をつくって国を変えていかなければならない。民主党が政権を取れなければ、私は代表にとどまるつもりはまったくない」と述べ、政権交代を実現できない場合は党代表を辞任する考えを明らかにした。
岡田氏の代表任期は来年9月まで。衆院選で民主党単独政権樹立を目標に掲げており、政権獲得を目指す野党第1党の党首として政治責任をかけ“背水の陣”で選挙に臨む姿勢を明確にした。岡田氏は「日本の将来を決める極めて重要な選挙だ。私は代表としてその重い責めを負っている」と強調した。
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