2005/11/08
米大統領が「拷問疑惑」を強く否定、秘密刑務所問題
アメリカのCIA=米中央情報局がアフガニスタンなどに秘密刑務所を設けていると報じられた問題で、ブッシュ大統領は7日、アメリカが拷問を行っているという疑惑を強く否定しました。
この問題は、2日付のワシントンポスト紙が最初に報じました。テロ組織「アルカイダ」の容疑者らを収容するため、アフガニスタンやタイ、それにポーランドなど、世界各地に8カ所、CIAが運営する秘密刑務所があるという疑惑です。さらに、これらの刑務所では拷問が行われていたのではないかという疑惑が伝えられていて、中米のパナマを訪問中のブッシュ大統領は強く疑惑を否定しました。
ブッシュ大統領:「アメリカを再び攻撃しようとたくらむ敵がいる。だから我々は積極的に彼らを追及しているのだ。しかし、我々は法にのっとっている。拷問などしていない」
アメリカ政府はこれまで、「テロとの戦いで必要なことはしなければならない」と、刑務所の存在を否定も肯定もしていません。人権団体だけでなく、EU=欧州連合などからも調査を開始する動きが出始めており、波紋が広がる様相をみせています。
[8日13時43分更新]