2006/07/28
<先日、クアラルンプルで、ASEANの会議がありましたが、報道ではイスラエル-レバノン戦争で陰に隠れてしまったが、ASEAN各国から、ミャンマーの民主化を要望する意見がでました。このことに関して、ジュリアは、ミャンマー人の友人からの情報を元に、ミャンマー政権を擁護して来ましたが、ここに至ってなかなか進まぬミャンマー政府の民政移管にいらだちを感じている。
確かに現地のミャンマー人は、日本メディアが騒ぐほど、スーチー派に染まっている訳でもないし、大方のミャンマー人はノンポリなのだ。スーチー派野党活動家は極一部の勢力なのだ。
それにしても、スーチー氏も相当な頑固ものか、或いは英米とのコネクションが強力に存在するのだろう。現政府側が挙国一致で、スーチー氏の会議参加を呼びかけてもボイコットする。それは現政権を転覆する意図が推量される。ミャンマー国民の大多数がスーチー派ならば、とっくにスーチーは政権を奪取しているだろうが、それが実現できない背景には、国民の広い支持が得られていないということだ。スーチーとイギリス嫌い、そしてノンポリがミャンマーの多数派なのだ。
日本メディアは、ミャンマーからは情報が入らないとか言い訳をしているが、数年前のことだが、ジュリアの友人は実際にミャンマーに1ヶ月以上滞在して、情報を入手している。結局、ミャンマーネタがニュースバリューがないか、本気で取材するつもりがないか、或いはスーチーと、米英の経済制裁を擁護したいから、実情をしっていて言わないだけなのだろう。
ジュリアは、スーチーの、現政権の呼びかけを拒否して、飽くまで急激な欧米型資本主義を目指す態度には反対だ。もっと現政権に歩み寄って、協力して穏健な改革路線をとるべであって、スーチーは間違っていると思う。
しかし、一方で、現政権も、国際公約である「民政移管」に手間取っていることにも憂慮している。ASEANからも、民政移管の公約実現への声があがっており、現政権は、自ら宣言した民政移管へ、何らかの進展を見せて欲しいと期待する。
先日、NHKのラテンアメリカの脱USA志向、と言う番組で、ベネズエラのチャべス政権が、米国、CIAの介入で、国家転覆の危機に遇ったが、現在ではその石油資源を生かして、貧民の救済と有色人種、インディアン-黄色人種-有色人種中心の社会を形成しようと努力している姿が放映された。一方、兄弟国で、隣国のコロンビアは新米政権を維持し、白人優先、そして格差が歴然とし、一部の富裕層と貧困層が二極化し、富裕層が米国と仲良くし、米国と協調して、出来ればベネズエラのチャべス左翼政権を、元の白人富裕層至上主義の国にしたいと狙っていると報道された。
ジュリアとしては、親英米派のスーチーが革命を起こし、親英米の一握りの人たちが、ミャンマーの富を独占することを一番恐れている。だから、ミャンマー現政権は、スーチーに参加と協力を呼びかけても拒否されるなら、独自に民政移管を成し遂げ、敬虔な仏教国、ミャンマーにふさわしい、格差のない、たとえGDPは低くても、みんなが笑って暮らせる、ベネズエラ-チャべス政権の様な、平和で心穏やかな政権の樹立を期待する。
そして、チャべス政権の転覆を狙っている弱肉強食と富の一極支配を国家理念とする米国を弾劾し、そして、米国、英国、日本の、ミャンマー大衆を苦しめ、ミャンマーの民政移管を遅らせる、対ミャンマー経済制裁の即時解除を要求する!>
http://www.nhk.or.jp/special/onair/060804.html
【URL】http://www.nhk.or.jp/special/onair/060721.html