2006/12/22
<ゴルゴ13の漫画家、劇画作者である、さいとう・たかを(斎藤 隆夫)氏が、先日NHKラジオの「我が人生に乾杯」の放送の中で、自分が、エッタ(穢多)であることをカミングアウトしました。 それは、氏流のやり方で、NHKの放送に引っかからない程度の、知恵を使った言い回しでなされた。氏はゴルゴと自分を重ね合わせた上で、ゴルゴの出生について語り起こし、「ゴルゴが茨(荊・いばら)の冠をかぶっている」として、真相を明らかにした。
荊(いばら)の冠とは、荊冠旗、即ち部落解放同盟の結成以来のシンボルであり、ゴルゴと、さいとう氏が、部落、エッタであることをカミングアウトしたものである。
さいとう氏は、自らが理髪店の息子であることも隠さず、いたずらというか、子供の頃の悪態をも隠さなかった。だから、「今の自分があるのは、真実、読者の皆さんのおかげであるし、自分の分身であるゴルゴが部落解放同盟のシンボルである荊冠(けいかん)をかぶっているシーンがある」といった秘話をカミングアウトしたのであろう。
ただ、1970年代の国の公式なデータでは、部落民は、推定300万人とされているが、自分が部落民であることを知らない人が1000万人程度存在することは、知られていない事実である。
例えば、5代前、100年前までの血統を調べる場合、自分より1世代前を調査するには2人を調査すればよい。2世代前を調査するには、4人が部落民と肉体関係を持ったことが一度もない、部落民とアソンダことがない、ことに確証を持てなくてはならない。また、3代前まででは、8人、4代前では、16人、5代前、つまり焼く100年前にさかのぼると、32人全員が、部落民の血が混ざっていないことに確証が持てなければ、自分は部落民ではない、と断言できないのだ。32人のうち、一人だけが、「例えば部落民から養子にもらった、とか、部落民とアソンで生まれてしまった子供」だとか、そういう血統があれば、4代前の先祖は、たとえ平民と結婚しても純粋100部落民だ。そして、3代前も平民、華族と結婚しても、4代前は部落民だから、3代前は、純粋部落民だ。そして2代前、1代前が平民と結婚しても、本来は、現在の本人は純正100%部落民なのだ!DNE比で言うと、1.56%の部落民の血が流れていると思い込む人がいるかもしれないが、特殊部落制度は、部落民の血が1滴でも入っていれば、100%部落民なのだ!ここまでは、皆、意義はないと思う。そうやって部落は差別され、婚姻後、破門、絶縁されたケースは挙げれば枚挙にいとまがない。それは高齢者、年配の人ほど良くご存知なので、若い人は聞いてみれば解る。
そこで、5代前なり、10代前なり、相手が大尽だったり、華族だったりした場合に、このことを隠し、子供に伝えなかった場合、それが隠れエッタになり、隠れ部落民になったと考えるのが妥当だろう。特に、東京に住んでいる人は、先祖が何代か前に江戸、東京に引っ越してきた場合が多いので、特に注意して、探求する必要がある。なぜ江戸に出なければならなかったのか???部落民の血が入ったことからくる弾圧と差別から逃れるために江戸に移り住んだのではないか???そういう人たちの子孫が、自分は実は隠れエッタであることも知らずに、300万の真性エッタを差別しているというのは、滑稽というか、愉快というか、バカバカしい話ではないか??先祖が東京に移り住んだ、という諸君は、どうして東京、江戸に移り住まなくてはならなかったか、5代100年前で32人だが、詳細に調査する必要があるのではないか???不明な点があれば、まず、先祖がエッタであり、自分は隠れエッタである可能性を疑ってみることを進める。>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%86%E3%83%BB%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%82%92
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-11-21/2006112101_03_0.html
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-07-18/2006071804_03_0.html
http://www.medianetjapan.com/2/20/lifestyle/tomk2m6vol63/sphome080748.html
【URL】http://www.bigcomics.shogakukan.co.jp/golgo13/